検診に向くガン向かないガン
定期的な「ガン検診」は、ガンで死なないために重要なことです。ところが、ガンによっては検診に向かないガンというのがあります。
たとえば、すい臓ガンはとても進行が早く、早期ガンを発見しようとすると毎月検診を受ける必要があります。ガン検診のための生活になってしまっては本末転倒です。
また、前立腺ガンも検診には向いていません。前立腺ガンは進行が遅いガンですので、早期に発見してもすぐに治療する必要があるとは限らないのです。逆に、手術をしたことによって尿失禁などの後遺症が残りやすいというリスクがあります。
検診に向かないガン
- すい臓ガン
- 前立腺ガン
胃ガン、肺ガン、大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンは、検診向きのガンといえます。胃ガン、肺ガン、大腸ガンは年1回の受診が勧められています。
乳ガン、子宮頸ガンは2年に1回の受診が推奨されています。まずはこの「5大がん」の検診をきちんと受けることが重要です。
検診向きのガン
ガン | 検診頻度 | 対象年齢 | 検査内容 |
---|---|---|---|
胃ガン | 1回 / 1年 | 40歳以上 | バリウムの検査 |
肺ガン | 1回 / 1年 | 40歳以上 | 非喫煙者: X線写真 喫煙者: X線写真 + 痰(たん)の検査 |
大腸ガン | 1回 / 1年 | 40歳以上 | 2回の検便 |
乳ガン | 1回 / 2年 | 40歳以上 | マンモグラフィー(X線検査) |
子宮頸ガン | 1回 / 2年 | 20歳以上 | 綿棒のようなもので子宮の出口をぬぐい取る |
大腸ガンに関しては、たった2回の検便だけで死亡率が半分程度になるといわれています。自分の命を天秤にかけたとき、年に1度の検便など大したコストではないでしょう。
ガン検診の費用は市区町村によって異なりますが、無料のところも多く、有料でも2000円程度とかなりリーズナブルです。それでも検査を「受けない」のは”怠慢”以外の何ものでもありません。
ここまでのまとめ
- 1〜2年に1度の定期検査で「早期ガン」を発見できる
- 自覚症状のない時期から定期検診をはじめる
- すい臓ガンと前立腺ガンは定期健診に向かない
- 胃ガン、肺ガン、大腸ガン、乳ガン、子宮頸ガンが検診向き
- 胃ガン、肺ガン、大腸ガンは年1回
- 乳ガン、子宮頸ガンは2年に1回
- 2回の検便だけで大腸ガンの死亡率が半分程度になる
- ガン検診の費用は無料のところが多く、有料でも2000円程度
ガン予防の鉄則
- 早期ガンなら完治する
- 早期ガンを見つける方法
- 検診に向くガン向かないガン
- 生活習慣の改善してガンのリスクを軽減する