飲むと顔が赤くなる人は危険

問題なのは、どちらか一方が欠損型である「部分欠損型」です。顔は赤くなるものの、ある程度は飲めるタイプです。（アジア人の30〜40％ほどが「部分欠損型」）

部分欠損型の人は、アセトアルデヒドを完全には分解できません。顔が赤いのは、分解されずにアセトアルデヒドが体内に残っている証拠です。深酒をすると、ガンになる危険性が高まります。

部分欠損型の人が「食道ガン」になるリスクは、正常型の人の10倍近くにもなるといいます。

昔は飲むとすぐ真っ赤になったけれど、今はずいぶん飲めるようになったという人は、単純に身体がアセトアルデヒド慣れただけなので注意しましょう。

ちなみに、黒人や白人に「部分欠損型」の人はいません。アセトアルデヒドが蓄積しにくいため、アルコールによるガンの危険性は少ないようです。反面、飲酒量が増えるので「アルコール依存性」が問題になっています。