放射線治療 - ガン治療
原発事故などの影響で、最近はよく「放射線」という言葉を耳にします。そのため、放射線治療というと怖い印象を持つかもしれません。しかし、ガン治療においては「身体にやさしいガン治療」といえます。
放射線治療は、「ガンを切らずに治せる」という点が最大のメリットです。治療後も臓器の機能や美容を保つことができますし、通院で治すことができます。
手術をする場合は入院しなければなりません。仕事をしている場合、入院することは仕事に穴を開けることにつながります。しかし、放射線治療であれば仕事の合間に治療できます。
1回の治療時間は1〜2分。非常に短時間で済みます。多くの場合、数週間にわたって毎日少しずつ照射していきます。
放射線でガンを”焼く”わけですが、とくに何も感じず、体温も上がりません。治療後もとくに不調を感じることもないので、仕事をしながらでも通院できるのです。
手術と放射線治療の比較
| ガン | 手術 | 放射線治療 |
|---|---|---|
| 喉頭ガン | 喉の一部を切除するので”声”を失う | ・手術と治癒率は変わらない ・声を失わずに治せる |
| 乳ガン | 乳房とその下の筋肉を根こそぎ切り取る | わずかに腫瘍の周辺をえぐり、乳房全体に放射線をかける療法（乳房温存療法）が主流 |
| 直腸ガン | 肛門の近くにできると人工肛門の危険性 | 手術の前に放射線をかけることでそのリスクを低減 |
このように、手術と放射線治療を比較してみると、なるべく放射線治療を選択したほうがよいことがわかります。ガン細胞も元は自分の細胞ですから、なるべく切り取らないにこしたことはないのです。
現在、アメリカでは患者の6割が放射線治療を受けています。ガンに対して放射線治療を行なうことは、世界の常識です。みすみす必要のない手術で臓器を摘出してしまうのを避けましょう。
ガン治療の鉄則
- ガン治療
- ガン治療の目的
- 手術
- 放射線治療
- 放射線治療（医療費）
- 放射線治療（別の目的）
- 粒子線治療
- 化学療法